君の名は。
感動で泣くといわれる今年を代表する映画である。評判は聞いていたし、映像は楽しめると思っていた。
しかし、私はこういう感動映画を斜めからみてしまうので、そもそも運命だとかいうものは勝手に後から意味づけした言葉の世界だと思っている。(捻くれてますよね、素直に感動しておくべきか。)
言葉の世界で考えると、全ての出来事において、瞬間がただ連続して起こっており、他の選択もあったと後から考えることはできてもその経験はできない。逆に起こった出来事を運命であったとすることも、それしか経験していないのだから、ただそれしかない。それでも良い出来事は運命だと言葉で意味づける。悪い出来事には言い訳や他の選択肢の可能性を言葉で意味づける。言葉の世界に囚われてしまいすぎてはいけない。
しかし!その演出と映像に、不覚にも少し涙が出てしまった。(結局感動してる!)
2016年年末の泣けた出来事として記憶に残りそうである。