akoib0okus’s blog

読書三到!

パレード(吉田修一)読了。

何となく気軽にフィクション小説を読みたくて、こちらを選んでみました。

シェアハウスと言われるような若者が集まった生活だが、皆本音は隠してに暮らしている。表面的に仲良しこよしな関係を保ち、上手くいっているかのようである。皆それぞれ都会の暮らしが寂しくて、集まったものの家族のような関係は築けず、歪を抱えている。皆それぞれ抱える闇を、直接口にしたりしないが、何となくそれぞれの闇に気づいている。結末には少し驚かされるが、同時にやはりという部分もある。

登場する人物の人間関係やそれぞれの人物像を想像するとリアルさが増して、私は深く考えてしまった。現代の都会の若者の持つ闇がそれぞれの人物像に表されている。